1994年, 日本

オウム真理教男性現役信者リンチ殺人事件

濡れ衣で殺害された信者

カテゴリー
読み応え
年代
国・地域
update:2017/12/22 01:42:55

男性現役信者リンチ殺人事件とは、1994年7月10日に発生した殺人事件であり、オウム真理教による一連の事件の1つ。

1994年7月8日上九一色村の第6サティアンの浴槽で信者が火傷し意識不明になる事故が発生。土谷正実の分析で井戸水などからイペリットが検出された。

すると村井秀夫がタンクローリーの担当者の中にスパイがいる可能性があるなどと言い出し、そこで麻原彰晃の命令で、林郁夫らによる薬物を使ったナルコチェックが行われ、信者がスパイかどうか調べられた。

ナルコチェックは完璧なものではないが、チェックの結果、タンクローリーで教団施設にを運搬していた現役信者が疑われ、麻原の命令を受けた新実智光杉本繁郎中村昇、他1名らに、パイプ椅子に縛り付けて竹刀で叩く、足の爪の間に針を何本も刺す、バーナーで炙った棒を押し付けられるなどといったリンチを受け、自白を強要された。被害者は「ミラレパ正悟師(新実)は人の心が読めるはず……」と身の潔白を訴え続けたが、意識を失った。

麻原は第2サティアンのマイクロウェーブ焼却装置での殺害を指示し、新実も杉本らに「自白をしようがしまいが、どちらにしろ、ポアだ」と麻原の指示を伝えた。しかし、マイクロウェーブ焼却装置による殺害には抵抗があったようで、杉本によって絞殺された。

新実がマイクロウェーブを使わなかったことを報告すると、村井はせっかくの機会を失ったと残念がったという。遺体は指示通りマイクロウェーブで焼却され、残った骨は硝酸で溶解され川に捨てられた。被害者は教団から脱退したことにされた。

なお、オウム事件発覚後の捜査でイペリット漏れの原因は土谷正実であり、冤罪であったことが明らかとなった。