1965年, 日本

少年ライフル魔事件

死刑となった未成年による警官射殺と銃撃戦

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update:2018/08/06 14:47:47

少年ライフル魔事件は、1965年昭和40年)7月29日に発生した、事件当時18歳の少年によるライフル乱射事件。少年と警官との間で西部劇さながらの銃撃戦が繰り広げられ、異常な展開を見せた。最終的に警視庁警察官に逮捕された。

「犯行当時未成年」かつ「1人殺人」で死刑判決が下った稀有な事件である。

事件の概要

1965年(昭和40年)7月29日、当時18歳の少年は神奈川県高座郡座間町(現在の座間市)の山林で空気銃スズメを撃っていた(「警官をおびき出して拳銃を奪う目的で、少年が嘘の110番通報をした」とも)。そこへ通りかかった警察官が少年を訊問したところ、少年はこの警察官をライフル銃で銃撃し殺害した。さらに、応援に来たもう1人の警察官にも怪我を負わせた。

その後少年は通りかかった車に乗り込み、運転手をだます、奪ったピストルを使って脅すなどをしつつ、乗用車4台を乗り継いで逃走。午後6時過ぎに東京都渋谷区北谷町(現在の神南一丁目)の「ロイヤル銃砲火薬店」に到着した。この銃砲店から武器弾薬を強奪し、従業員3人を人質にとって立てこもり、警官隊との間で銃撃戦が行われる。流れ弾を避けるため付近を通る日本国有鉄道山手線は全線運休し、3000人もの野次馬が集まり、付近は騒然となった。

少年は警官隊および通行人に向けて合計110発のライフル弾を発射。警察官、通行人、報道関係者等16人を負傷させた。これに対し、警官隊は催涙弾で応戦した。午後7時20分、少年が催涙弾に耐えかねて、2人の女性をに路上に出たところを、応援で現場にいた原宿警察署刑事の緒方保範が少年の隙を見て体当たりし、その後緒方刑事は被弾。逃走しようとした少年を別の警察官が取り押さえて逮捕し、事件は解決した。

また、本事件の同時期、のちに警察庁広域重要指定108号事件(永山則夫連続射殺事件)を引き起こす少年が渋谷の銃砲店近くで働いており、本事件の騒ぎを目撃している。

裁判

少年の動機は、「『野獣死すべし』(愛読していたバイオレンス小説)のような事を実際にしてみたかった」というものであった。

1967年4月13日、一審の横浜地裁は元少年に無期懲役を言い渡した。

1968年東京高裁控訴審)では矯正の余地なしとして元少年に死刑を宣告し、1969年10月2日最高裁も二審判決を支持、上告棄却して元少年の死刑が確定した。

一審、二審とも、元少年は「銃への魅力は今なお尽きない。再び多くの人に迷惑をかけないように死刑にしてほしい」と述べたという。

1972年7月21日宮城刑務所において死刑執行。享年25。