1984年, 日本

訓練自衛官小銃乱射事件

同僚に向けて小銃を乱射

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update:2017/12/22 01:23:29

訓練自衛官小銃乱射事件とは、1984年(昭和59年)2月27日、陸上自衛隊山口駐屯地において、訓練中の自衛官が同僚に向けて小銃を乱射した事件。

事件の概要

1984年(昭和59年)2月27日昼ごろ、陸上自衛隊山口駐屯地にある第17普通科連隊射撃場で、射撃訓練を受けていた60人の隊員のうち、左端にいた二等陸士A(当時21歳)が振り向きざまに、持っていた64式小銃を居並ぶ自衛官に向けて乱射した。結果、4人が重軽傷を負い、そのうち1人は翌日死亡した。

Aは小銃を携帯したまま、ジープで逃走した。ただちに、自衛隊や山口県警察は厳戒態勢をとり、午後4時40分に山口市内で身柄を拘束した。

犯人の背景

Aは、「普段から悪口をいっていた同僚に対し快く思っていなかった。誰でもいいから撃ってやろうと思った」と動機を語ったが、重度のうつ病による心身喪失状態にあったとして起訴されず、精神病院に入院することとなった。

Aは1983年6月に入隊したが、当初自衛隊は入隊時の知能テストの成績も優秀であり、採用には問題なかったと主張した。

Aは大阪府内の私立大学中退後、1981年9月に大津市にある教育大隊に入隊し、その後姫路に配属されていた。しかし、1982年7月に無断欠勤し、関西方面を遊び歩いたとして6日間の停職処分を受け、依願退職した前歴があった。

この事件で、Aは懲戒免職処分を受けたほか、防衛事務次官が訓戒処分をはじめ、自衛隊上層部24人が減給から注意までの処分を受けた。

備考

Aの直属の上官の二等陸曹(当時36歳)は、前年暮れからAの奇妙な行動に気づいており、中隊、小隊に早くなじめるよう激励していたが、自衛隊上層部とともに訓戒処分を受けた。この二等陸曹は、処分を受けた4ヵ月後の7月3日自殺した。