1976年, 日本

風不死岳事件

ヒグマによってタケノコ採りの2名が死亡

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update:2017/12/19 06:48:47
支笏湖畔から望む風不死岳

風不死岳事件は、北海道の風不死岳(ふっぷしだけ)で1976年に起きた熊による獣害事件である。

風不死岳は北海道千歳市にある第四紀火山である。標高は1,102.5 mで三等三角点(点名「風不止」)があり、山全域にわたりヒグマの出没が多い。

1976年昭和51年)6月4日、根曲がり竹伐採業の男性がヒグマに突然襲われた。男性がで応戦し、同僚の男性も駆けつけて金テコを振り回すとヒグマは逃亡した。

翌日の5日、風不死岳山麓で根曲がり竹を採り帰ろうとしていた男性 (53) は突然、前述と同様の個体と思われるヒグマに遭遇した。男性はゆっくり後ずさりをしたがにつまずいて転倒してしまった。するとヒグマは飛びかかってきた。幸い、そばにいた親戚の男性 (46) が大声で追い払ったので男性は怪我ですんだ。

9日、栗山町などから来訪した4家族11人のグループは、ヒグマ出没警報が出ているのにも関わらず、各自分散して山中に分け入りタケノコを取り始めた。しかし集合時間の昼になっても58歳の男性と、54歳の男性、26歳の男性の3人が戻ってこなかったため、54歳の男性の長男(28)らが探しに山へ戻った。麓から150メートルほど行った所で26歳の男性が重傷を負って倒れていた為、近くのキャンプ場の貸しボート店まで運んで通報を頼み、更に奥へ進んで行った。すると54歳の男性の遺体を食べているヒグマを発見、警察に通報した。

ほどなく北海道警千歳警察署の署員12人と猟友会の猟師5人が到着。猟師の一斉射撃によってヒグマは射殺された。そのそばには58歳の男性の遺体があった。ヒグマは体重200キロ、体長1メートル70センチくらいで2歳5ヶ月の雌グマだった。結果的に2人が死亡し3人が怪我をした。