1866年, 日本
豚屋火事
開港した横浜中心部を焼き尽くした大火
update:2018/08/07 10:44:00
豚屋火事(ぶたやかじ)は1866年11月26日に横浜の関内で発生した火災。豚肉料理屋から出火したためこう呼ばれ、横浜開港から7年目の関内を焼尽した。別名関内大火。
概要
旧暦の慶応2年10月20日午前9時頃、港崎遊郭の西(現・神奈川県横浜市中区旧末広町、現在の尾上町一丁目付近)にあった豚肉料理屋鉄五郎宅から出火。
港崎遊郭へ燃え広がり、遊女400人以上が焼死、更に外国人居留地や日本人町も焼き尽くし、午後10時頃鎮火した。
火事の2年前に居留民と幕府との間で交わされた『横浜居留地覚書』に「大火があった場合は再建しない」との条項があり、それに基づき遊郭は移転となった。遊郭跡地は10年後の1876年に避難場所も兼ねた洋式公園(現・横浜公園)となり、横浜居留地は日本家屋の町並みも西洋風へと改められていった。